- 機能紹介
Lark シートでは、データ処理の効率を上げるために、一連の検索関数を使用できます。たとえば、COLUMN 関数を使用して指定したセルの列番号を見つけることができます。
- Lark シートで使用できる検索関数
Lark シートで使用できる検索関数は下表の通りです。
- 検索関数の使い方
CHOOSECOLS 関数の使い方
CHOOSECOLS 関数を使用して、指定された列から配列を作成することができます。
- 書式:=CHOOSECOLS(配列, 列番号 1, [列番号 2, ...])
- 引数の説明:
- 配列:操作する対象となる配列またはセル範囲を指定します。例:A2:B9。
- 列番号 1:返される最初の列の列番号を指定します。例:2 を指定する場合、範囲 A2:B9 内の 2 列目のデータが返されます。
- 列番号 2 など他の列番号:任意項目です。必要に応じて入力できます。
- 注:列番号に負の値を指定した場合、右から左に数えた場合の列数を示します。
- 使用例:CHOOSECOLS 関数を使用して、シートから隣接していないデータを抽出できます。下図を例にすると、成績表から生徒の名前と対応する中国語の成績のみを抽出したい場合、数式 =CHOOSECOLS(A1:D7,1,2) を使用できます。引数である A1:D7 はデータの範囲を示し、1 は 1 列目、2 は 2 列目を示します。
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CHOOSEROWS 関数の使い方
CHOOSEROWS 関数を使用して、指定された行から配列を作成することができます。
- 書式:=CHOOSEROWS(配列, 行番号 1, [行番号 2, ...])
- 引数の説明:
- 配列:操作する対象となる配列またはセル範囲を指定します。例:A2:B9。
- 行番号 1:返される最初の行の行番号を指定します。例:2 を指定する場合、範囲 A2:B9 内の 2 行目のデータが返されます。
- 行番号 2 など他の行番号:任意項目です。必要に応じて入力できます。
- 注:行番号に負の値を指定した場合、下から上に数えた場合の行数を示します。
- 使用例:CHOOSEROWS 関数を使用して、シートから特定した行のデータを抽出できます。下図を例にすると、成績表から生徒 A と B の成績のみを抽出したい場合、数式 =CHOOSEROWS(A1:D7,1,2) を使用できます。引数である A1:D7 はデータの範囲を示し、2 は 2 行目、3 は 3 行目を示します。
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COLUMNS 関数の使い方
COLUMNS 関数を使用して、指定した配列または範囲に含まれる列の数を数えることができます。
- 書式:=COLUMNS(範囲)
- 引数の説明:
- 範囲:列数を返したい範囲を指定します。例:B1:D7。
- 使用例:COLUMNS 関数を使用して、列の数を数えることができます。下図を例にすると、成績表に含まれる科目数を計算するために、数式 =COLUMNS(B1:D7) を使用できます。引数である B1:D7 は列の数を数える対象となるデータ範囲を示します。
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DROP 関数の使い方
DROP 関数を使用して、配列の先頭または末尾から、指定した数の行または列を除外することができます。
- 書式:=DROP(配列, 行, [列])
- 引数の説明:
- 配列:行または列を削除する対象となる配列を指定します。例:A1:D7。
- 行:削除する行の数を指定します。例:1 を指定する場合、範囲 A1:D7 の 1 行目のデータが除外されます。
- 列:任意項目です。削除する列の数を指定します。例:1 を指定する場合、範囲 A1:D7 の 1 列目のデータが除外されます。
- 注:行の引数に負の値を指定する場合、最後の行から指定された数の行が除外されます。列の引数に負の値を指定する場合、最後の列から指定された数の列が除外されます。
- 使用例:DROP 関数を使用して、テーブルのヘッダーを除外して、データのみを抽出することができます。下図を例にすると、数式 =DROP(A1:D7,1) を使用して成績表のヘッダーを除外できます。
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EXPAND 関数の使い方
EXPAND 関数を使用して、配列を指定した行と列の大きさに合わせるように展開または埋め込むことができます。
- 書式:=EXPAND(配列, 行数, [列数], [埋め込む値])
- 引数の説明:
- 配列:展開する配列またはセル範囲を指定します。例:A2:B3。
- 行数:展開された配列内の行の数を指定します。例:3 を指定すると、配列を 3 行分のデータとして展開します。
- 列数:任意項目です。展開された配列内の列の数を指定します。例:3 を指定すると、配列を 3 列分のデータとして展開します。
- 埋め込む値:任意項目です。データが不足する場合の埋め込み値を指定します。入力しない場合、デフォルトの値は #N/A です。
- 使用例:EXPAND 関数を使用して、データをすばやく展開できます。下図を例にすると、出勤表にて数式 =EXPAND(A1:B5,5,8,"未打刻") を使用してデータをすばやく埋め込むことができます。必要に応じてデータを簡単に調整するだけで、1 週間分の出勤簿を手軽に生成できます。
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HSTACK 関数の使い方
HSTACK 関数を使用して、複数の範囲を横方向に結合できます。
- 書式:=HSTACK(範囲 1, [範囲 2, ...])
- 引数の説明:
- 範囲 1:結合する対象となる配列または範囲を指定します。例:A2:F9。
- 範囲 2 など他の範囲:任意項目です。必要に応じて入力できます。
- 使用例:HSTACK 関数を使用して、データをすばやく結合できます。下図を例にすると、数式 =HSTACK(A1:C2,A4:B5) を使用して、在庫管理表にて A1:C2 と A4:B5 のデータを横方向に結合できます。
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SORTBY 関数の使い方
SORTBY 関数を使用して、指定された列に基づいて、指定された範囲内の行を並べ替えることができます。
- 書式:=SORTBY(範囲, 並べ替え条件 1, [順序 1], [並べ替え条件 2, ...], [順序 2, ...])
- 引数の説明:
- 範囲:並べ替えたい配列またはセル範囲を指定します。例:A2:C20。
- 並べ替え条件 1:並べ替えの基準となる列を指定します。例:A2:A20 を指定すると、列 A の値を基準にデータを並べ替えます。
- 順序 1:任意項目です。並べ替えに使用する順序を数字で示します。昇順の場合は 1、降順の場合は -1 を指定します。入力しない場合、デフォルトでは昇順で並べ替えます。
- 並べ替え条件 2 など他の並べ替え条件:任意項目です。必要に応じて入力できます。並べ替え条件 1 に含まれる値が同じの場合、並べ替え条件 2 の列に含まれる値を基準に再度並べ替えます。このように順に続けていきます。
- 順序 2 など他の順序:任意項目です。必要に応じて入力できます。
- 使用例:SORTBY 関数を使用して、データを並べ替えできます。下図を例にすると、成績表にて数式 =SORTBY(A2:D7,B2:B7) を使用して生徒の国語の成績を基準にデータを並べ替えできます。
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SORTN 関数の使い方
SORTN 関数を使用して、データセットを並べ替えたのち、最初の n 個の項目を抽出することができます。
- 書式:=SORTN(範囲, [n], [同等値の表示モード], [並べ替え基準列, ...], [昇順, ...])
- 引数の説明:
- 範囲:並べ替えたい配列またはセル範囲を指定します。例:A2:C20。
- n:任意項目です。返される項目の数を指定します。例:2 を指定すると、並べ替え後のデータから先頭 2 つ分の値を返します。n には 0 より大きい値を指定する必要があります。入力しない場合、デフォルトで並べ替え後のすべての値を返します。
- 同等値の表示モード:任意項目です。同じ値が存在する場合、ここに 0 を入力するとすべての同じ値を返し、1 を入力すると最初の同じ値だけを返し、2 を入力すると最後の同じ値だけを返します。入力しない場合、デフォルトですべての同じ値を返します。
- 並べ替え基準列:任意項目です。並べ替えの基準となる列を指定します。例:1 を指定すると、1 列目の値を基準にデータを並べ替えます。入力しない場合、デフォルトで 1 列目の値を基準にデータを並べ替えます。
- 昇順:任意項目です。並べ替えに使用する順序を数字で示します。 昇順の場合は False、降順の場合は True を指定します。入力しない場合、デフォルトでは昇順で並べ替えます。
- 使用例:SORTN 関数を使用して、条件を満たす複数の値をすばやく見つけることができます。下図を例にすると、成績表にて数式 =SORTN(A2:D7,2,2) を使用して、国語の成績が上位 2 名の学生のデータを抽出できます。
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TAKE 関数の使い方
TAKE 関数を使用して、配列の先頭または末尾から、指定した数の連続する行または列を抽出できます。
- 書式:=TAKE(配列, 行, [列])
- 引数の説明:
- 配列:行または列を取得する対象となる配列を指定します。例:A2:C4。
- 行:取得する行の数を指定します。例:2 を指定すると、先頭 2 列分のデータが返されます。
- 列:任意項目です。取得する列の数を指定します。入力しない場合、デフォルトですべての列が返されます。
- 注:行の引数に負の値を指定する場合、最後の行から指定された数の行が抽出されます。列の引数に負の値を指定する場合、最後の列から指定された数の列が抽出されます。
- 使用例:TAKE 関数を使用して、特定行または列のデータをすばやく取得できます。下図を例にすると、数式 TAKE(A1:B8,2) を使用して、勤怠管理表の先頭 2 行分のデータを抽出できます。
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TOCOL 関数の使い方
TOCOL 関数を使用して、配列を 1 つの列に変換できます。
- 書式:=TOCOL(配列または範囲, [無視], [列単位でスキャン])
- 引数の説明:
- 配列または範囲:変換する配列または範囲を指定します。例:A2:F9。
- 無視:任意項目です。無視する 1 種類以上の値を指定します。0 を指定する場合、すべての値を保持します。1 を指定する場合、空白を無視します。2 を指定する場合、エラーを無視します。3 を指定する場合、空白とエラーを無視します。入力しない場合、デフォルトですべての値を保持します。
- 列単位でスキャン:任意項目です。データをスキャンする方向を指定します。True を指定する場合、配列を列ごとにスキャンします。False を指定する場合、配列を行ごとにスキャンします。省略する場合、デフォルトで配列を行ごとにスキャンします。
- 使用例:TOCOL 関数を使用して、複数列のデータをすばやく 1 つの列に変換できます。下図を例にすると、数式 TOCOL(A1:B4) を使用してデータを 1 つの列に変換できます。一意の値のみを保持するために UNIQUE 関数を使用できます。
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TOROW 関数の使い方
TOROW 関数を使用して、配列を 1 つの列に変換できます。
- 書式:=TOROW(配列または範囲, [無視], [列単位でスキャン])
- 引数の説明:
- 配列または範囲:変換する配列または範囲を指定します。例:A2:F9。
- 無視:任意項目です。無視する 1 種類以上の値を指定します。0 を指定する場合、すべての値を保持します。1 を指定する場合、空白を無視します。2 を指定する場合、エラーを無視します。3 を指定する場合、空白とエラーを無視します。入力しない場合、デフォルトですべての値を保持します。
- 列単位でスキャン:任意項目です。データをスキャンする方向を指定します。True を指定する場合、配列を列ごとにスキャンします。False を指定する場合、配列を行ごとにスキャンします。省略する場合、デフォルトで配列を行ごとにスキャンします。
- 使用例:TOROW 関数を使用して、複数行のデータをすばやく 1 つの行に変換できます。下図を例にすると、数式 TOROW(A2:B5,1,FALSE) を使用してデータを 1 つの行に変換できます。
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VSTACK 関数の使い方
VSTACK 関数を使用して、複数の範囲を縦方向に結合できます。
- 書式:=VSTACK(範囲 1, [範囲 2, ...])
- 引数の説明:
- 範囲 1:結合する対象となる配列または範囲を指定します。例:A2:F9。
- 範囲 2 など他の範囲:任意項目です。必要に応じて入力できます。
- 使用例:VSTACK 関数を使用して、データをすばやく結合できます。下図を例にすると、数式 VSTACK(A1:B5,A7:B8) を使用して、在庫管理表にて A1:B5 と A7:B8 のデータを縦方向に結合できます。
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WRAPCOLS 関数の使い方
WRAPCOLS 関数を使用して、指定された範囲を指定された要素数の後の列で折り返して、新しい配列を形成できます。
- 書式:=WRAPCOLS(範囲, 列の最大セル数, [埋め込む値])
- 引数の説明:
- 範囲:変換する配列または範囲を指定します。例:A2:A9。この範囲には 1 つの行または列のみを含む必要があります。
- 列の最大セル数:各列の最大セル数を指定します。例:2 を指定すると、各列に最大 2 行分のデータを表示することを示します。
- 埋め込む値:任意項目です。データが不足する場合の埋め込み値を指定します。入力しない場合、デフォルトの値は #N/A です。
- 使用例:WRAPCOLS 関数を使用して、1 列のデータを複数列に変換できます。下図を例にすると、数式 WRAPCOLS(A2:A5,1) を使用して A2:A9 範囲内のデータを各列に最大 1 行分のデータを含む配列に変換できます。
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WRAPROWS 関数の使い方
WRAPROWS 関数を使用して、指定された範囲を指定された要素数の後の行で折り返して、新しい配列を形成できます。
- 書式:=WRAPROWS(範囲, 行の最大セル数, [埋め込む値])
- 引数の説明:
- 範囲:変換する配列または範囲を指定します。例:A2:A9。この範囲には 1 つの行または列のみを含む必要があります。
- 行の最大セル数:各行の最大セル数を指定します。例:2 を指定すると、各行に最大 2 列分のデータを表示することを示します。
- 埋め込む値:任意項目です。データが不足する場合の埋め込み値を指定します。入力しない場合、デフォルトの値は #N/A です。
- 使用例:WRAPROWS 関数を使用して、1 行のデータを複数行に変換できます。下図を例にすると、数式 WRAPROWS(A1:E1,1) を使用して A1:E1 範囲内のデータを各行に最大 1 列分のデータを含む配列に変換できます。
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XMATCH 関数の使い方
XMATCH 関数を使用して、配列またはセル範囲で指定した項目を検索し、項目の相対位置を返すことができます。
- 書式:=XMATCH(検索値, 検索範囲, [一致モード], [検索モード])
- 引数の説明:
- 検索値:検索したい値を指定します。例:F2 を指定すると、セル F2 に含まれる値を検索します。
- 検索範囲:検索したい配列または範囲を指定します。例:C3:C9。この範囲には 1 つの行または列のみを含む必要があります。
- 一致モード:任意項目です。一致の種類を指定します。0 は完全一致を示します。-1 は完全一致、かつ値が見つからなかった場合、次に小さい項目を返すことを意味します。1 は完全一致、かつ値が見つからなかった場合、次に大きい項目を返すことを意味します。入力しない場合、デフォルトで完全一致になります。
- 検索モード:任意項目です。使用する検索モードを指定します。1 を指定する場合、最初の項目から検索します。-1 を指定する場合、最後の項目から逆方向に検索します。
- 使用例:XMATCH 関数を使用して、範囲内での値の相対位置をすばやく見つけることができます。下図を例にすると、数式 XMATCH(D7,A1:A4,0,-1) を使用してセル D7 の値が範囲 A1:A4 における相対位置を見つけることができます。
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- よくある質問