- 関数の説明
RATE 関数は、投資またはローンの金利を均等分割払いで計算するために使用します。
RATE 関数は反復計算によって返り値を計算するため、結果は 0 個以上になります。RATE 関数は、20 回の反復計算を行なって、連続する計算結果が 0.0000001 以内に収束しない場合、エラー値 #NUM! を返します。
注:反復計算とは、初期推定値から、一連の近似解を見つけることによって問題を解く(通常は方程式または連立方程式を解くための)数学的なプロセスを実現するために使用される計算方法です。
- 関数の書式
- 書式:=RATE(期間数, 支払額, 現在価値, [将来価値], [タイプ], [金利の推定値])
- 引数:
- 期間数(必須):支払回数の合計を指定します。
- 支払額(必須):期間ごとに支払われる金額を指定します。
- 現在価値(必須):現在価値、すなわち将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。
- 将来価値(任意):最後の支払いを行った後に残る価値を指定します。
- タイプ(任意):支払いを行う時期のタイプを数値で示します。各期の期首に支払う場合は 1 を指定し、各期の期末に支払う場合は 0 を指定します。指定しない場合、デフォルトで 1 となります。
- 金利の推定値(任意):金利の推定値を指定します。
- 例:=RATE(12, -100, 400, 0, 0, 1%)
- 説明:
- RATE 関数は、デフォルトで各期の期末に支払うことを想定します。
- 操作方法
RATE 関数を使用する
- セルを選択して、セル内に =RATE と入力します。
- セル内に関数の引数を入力します。例:=RATE(12, -100, 400, 0, 0, 1%)
- Enter キーを押すと、結果の 23% がセルに表示されます。
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RATE 関数を削除する
RATE 関数が適用されているセルを選択し、削除キーを押して、セル内の数式を削除します。
- 適用シナリオ
会計業務:RATE 関数を使用して金利をすばやく計算する
特定の投資またはローンの金利を均等分割払いで計算したい場合、RATE 関数を使用して必要なデータを入力すると、ワンステップで計算できます。
- 数式例:
- =RATE(B2*12,B3,B4)
- =B6*12
- 説明:
- この例では、ローン期間の単位が年であるため、月ごとに支払を行う場合は 12 倍にする必要があります。
- 2 つ目の引数は期間ごとの支払額、すなわち 200 です。この値は支出なので、数値の前にマイナス記号を追加します。
- 3 つ目の引数は現在価値、すなわち 8000 です。
- 以上の 3 つの引数が、金利を計算するために必ず必要です。この例では、将来価値、タイプ、金利の推定値が省略されていますが、必要に応じて指定できます。
- ローンの年利は、月利の結果に 12 を乗算すると、すばやく計算できます。
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