ピボットテーブルの計算フィールドを使用する

ピボットテーブルの計算フィールドを使用する

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  1. 機能紹介
計算フィールドとは、ピボットテーブルの高度な機能の 1 つです。
計算フィールドを使用することで、データ分析・処理に適したフィールドを作成できます。
計算フィールドを使用して、よく利用される計算プロセスを自動化できます。これにより、ピボットテーブルの構造を変更しても、同じ計算方法をそのまま再利用でき、数式を再度作成する手間が省けます。
  1. 操作手順
2.1 計算フィールドを追加する・管理する
計算フィールドを追加する
  1. ピボットテーブルの編集画面の右側にある +計算フィールドを追加 をクリックします。
計算フィールドを編集する・削除する
  1. 追加済みのフィールドの右側にある矢印アイコンをクリックします。
  1. フィールドを編集 もしくは フィールドを削除 をクリックします。
:追加された計算フィールドは、セルの値 項目にも表示されます。こちらでは、フィールドの右側にある矢印アイコンをクリックして、フィールドを削除 または 名称を再設定 という操作を実行できます。また、フィールドの下部にあるボタンをクリックして、値の 表示方法 を設定できます。
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2.2 フィールドの設定メニューを使用する
計算フィールドを追加するまたは編集する際、下図のような設定メニューが表示されます。設定メニューを使用する手順は以下となります。
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  1. フィールド名 を編集します。
  1. フィールドリスト にて、フィールド名の右側にカーソルを合わせます。そして、挿入 をクリックして数式で参照できます。
  1. 数式エディター に数式を入力します。詳しくは「2.3 数式エディターを使用する」を参照してください。
  1. 集計方法 合計 または カスタム数式 から選択できます。
  1. 左側の をクリックして、計算フィールドを追加できます。
  1. 左側の 計算フィールド に表示されるフィールドにカーソルを合わせます。そして、フィールドをコピー または フィールドを削除 という操作を実行できます。
2.3 数式エディターを使用する
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計算フィールドでは、シートのほとんどの関数を使用できますが、普通の関数と比べて以下のような違いがあります。
  • 計算フィールドの計算対象は、 データソース内のフィールドのみを指定できます。
  • 計算フィールドは半角の一重引用符 ' で囲む必要があります。また、通常の数式のようにセルのデータを参照できません。
  • RAND、NOW、TODAY、VLOOKUP、IMPORTRANGE など、一部の関数は使用できません。
計算フィールドの集計方法は 合計 または カスタム数式 から選択できます。
  • 合計:数式で参照されたフィールドをピボットテーブルの行単位で合計を求めます。SUM 関数の入力を省略できます。この方法は初等算術やコンバージョン率などの計算によく使用されます。
  • 合計 モードで ='フィールド 1' を入力することは、カスタム数式 モードの =SUM('フィールド 1') を入力することに相当します。
  • カスタム数式:計算の対象は、数式で参照したフィールド内のすべてのデータになります。必要に応じて、SUM、COUNT、AVERAGE など、複数種類の関数を使用できます
  1. 応用例
オンライン広告関連のデータを例として、計算フィールドの一般的な応用例を説明します。ピボットテーブルのデータソースは次のセル範囲になります。
Date
Ad ID
Impressions
Clicks
Installs
Cost
2023/6/4
Ad 22
198
2
0
43.6
2023/6/11
Ad 23
203
2
1
1.4
2023/6/14
Ad 30
301
1
0
0.1
......
......
......
......
......
......
説明
イメージ図
一般的な指標を計算する:
計算フィールドを使用して、一般的な指標の計算方法を指定した後、各種素材のクリック率(CTR)、クリック単価(CPC)、顧客獲得単価(CPA)などを計算できます。
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素材の選別に利用する:
広告素材の選別基準を計算フィールドに入力した後、引き続き使用する価値のある素材を選出できます。例えば、下図のような数式を使用して、ダウンロード数が 1,200 以上かつ単価が 2 円以下の素材を選出できます。
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毎日の広告のパフォーマンスを確認する:
ダウンロード数が高い素材の割合を計算することにより、毎日どれぐらいの割合の素材に人気があるかを確認できます。
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グラフに使用するフィールドを作成する:
曜日ごとに、ダウンロード数に違いがあるかどうかを確認したい場合、「Date」の列に WEEKDAY 関数を使用して曜日に変換してから、棒グラフを挿入して各曜日のダウンロード数の違いを表示できます。
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  1. よくある質問
Q:ピボットテーブルのフィールドの名前を変更した後、計算フィールドの結果にエラーが発生した場合の対処法は?
A:計算フィールドの設定メニューを開き、数式エディター にて変更後のフィールド名を参照し直してください。
Q:同じ数式でも、合計モードとカスタム数式モードの計算結果が異なる原因は?
A:合計モードの数式ではまず参照したフィールドに対して SUM 計算を行ってから、計算の結果が数式内で参照される形になります。これに対し、カスタム数式モードでは、配列の計算が可能であるため、各セル内の値が計算に含まれる形になります。
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上記ケースにおいて、 同じく =COUNT('Score') という数式を使用する場合、
  • カスタム数式モードの結果が 4 になります。これは、計算されるのが「Score」フィールド内のすべてのデータの範囲であるためです。すなわち、数式は =COUNT(C2:C5) に相当します。
  • 合計モードでは、数式は =COUNT(SUM(C2:C5)) に相当します。このため、SUM 数式の計算結果は 1 つの値のみであるため、最終的な計算結果は 1 になります。
このほか、カスタムア数式モードにおいて、計算結果が配列になる場合、最初の値のみが返されます。
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上記ケースにおいて、 同じく ='Score' という数式を使用する場合、合計モードでは「Score」フィールド内のすべての値の合計、すなわち 283 が結果として返されます。一方、カスタム数式モードでは、最初の値、すなわち 98 のみが返されます。
作成者: Lark ヘルプセンター
最終更新:2024-11-25
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