- 関数の説明
IFERROR 関数はエラーを処理するために使用される関数です。この関数を使うと、計算や式がエラーを返した場合に、代わりに指定した値を表示することができます。計算にエラーが存在しない場合、計算結果を直接返します。
- 関数の書式
書式:=IFERROR(値, エラーの戻り値)
- 値:エラーが存在するかどうかを確認したい式や計算。
- エラーの戻り値:式がエラーを返した場合に表示する値。エラーの戻り値がテキストの場合、英語の二重引用符で囲む必要があります。
例:数式 =IFERROR(販売総額/販売日数,"エラー") では、「販売総額/販売日数」の計算結果にエラーが存在しない場合、数式は直接計算結果つまり毎日の販売額を返します。一方、計算にエラーが存在する場合、たとえば販売日数が 0 の場合、0 で割るエラーが発生し、数式は「エラー」を返します。
- 操作手順
IFERROR 関数を使用する
- シートを開きます。
- セル内に =IFERROR を直接入力し、数式の引数を入力します。 例えば =IFERROR(B2/A2,"分母は0にできません") を入力します。
- Enter キーを押して、セルに計算結果または計算エラーの戻り値が表示されます。
- セルの右下隅の + アイコンをクリックしたまま、すべての判断が必要な範囲にドラッグすると、その数式を対応する範囲にコピーできます。
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IFERROR 関数を削除する
IFERROR 関数が適用されたセルを選択し、削除キーを押します。
- 使用例
IFERROR と VLOOKUP 関数のネストを使用する
VLOOKUP 関数を使用する際、検索範囲に検索値が見つからない場合、数式は #N/A エラーを返します。このような状況では、IFERROR 関数と組み合わせて使用し、エラーが発生した値を具体的なエラー説明に設定することで、データのさらなる整理と分析を容易にします。
数式:=IFERROR(VLOOKUP(E2,A1:C11,3,0), "見つかりません")
この数式を使って異なる従業員の売上を検索できます。検索範囲に検索対象が存在しない場合、直接「見つかりません」と返します。引数の説明は以下です:
- VLOOKUP(E2,A1:C11,3,0):「A1:C11」の範囲で E2 の従業員の売上を検索します。
- IFERROR(VLOOKUP(E2,A1:C11,3,0), "見つかりません"):「A1:C11」の範囲で「E2」の従業員が見つからない場合、エラー値「見つかりません」を返します。
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