NPV 関数は、一連の定期的なキャッシュフローと割引率に基づいて、投資の正味現在価値を計算するために使用します。
注:正味現在価値とは、将来資本(現金)流入(収入)の現在価値と将来資本(現金)流出(支出)の現在価値の差を指します。正味現在価値 = 将来の収益の現在価値の合計 - 初期投資の現在価値 となります。
- 関数の書式
- 書式:=NPV(割引率, キャッシュフロー 1, [キャッシュフロー 2, ...])
- 引数:
- 割引率(必須): 投資期間中の割引率を指定します。
- キャッシュフロー 1 (必須):収入または支出などの将来のキャッシュフローを指定します。
- キャッシュフロー 2 (任意):収入または支出などの将来のほかのキャッシュフローを指定します。
- 例:=NPV(8%, 200, 250)
- 注意:
- NPV 関数は PV 関数に似ていますが、主な違いは、PV 関数が期首または期末のキャッシュフロー発生に対応していることです。また、NPV 関数のキャッシュフローは変動しますが、PV 関数のキャッシュフローは投資全体を通じて一定でなければなりません。
- IRR 関数は、NPV つまり正味現在価値がゼロのときの利率を計算する関数です。
- NPV 関数は、投資がキャッシュフロー 1 の日付の前の期間に開始し、最後のキャッシュフローの期間に終了することを前提として、将来のキャッシュフローに基づいて計算を実行します。したがって、最初のキャッシュフローが最初の期間の期首に発生する場合、最初のキャッシュフローは引数には含めず、関数の結果に加算しなければなりません。
- 操作方法
NPV 関数を使用する
- セルを選択して、セル内に =NPV と入力します。
- セル内に関数の引数を入力します。例:=NPV(B2,B3,B4)
- Enter キーを押すと、結果がセルに表示されます。 例:399.5198903
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NPV 関数を削除する
NPV 関数が適用されているセルを選択し、削除キーを押して、セル内の数式を削除します。
- 適用シナリオ
会計業務:NPV 関数を使用して正味現在価値をすばやく計算する
正味現在価値は、プロジェクトの評価に欠かせない指標です。NPV 関数を使用すると、この指標をすばやく計算できます。
- 数式例:=NPV(B2,B3,B4,B5,B6)
- 説明:NPV 関数は、投資がキャッシュフロー 1 の日付の前の期間に開始し、最後のキャッシュフローの期間に終了することを前提として、将来のキャッシュフローに基づいて計算を実行します。引数で指定したセルにキャッシュフローの金額を入力すると、正味現在価値を計算できます。この例では、「1 年前の初期投資」が引数のキャッシュフロー 1 に相当し、1 年目の収益が引数のキャッシュフロー 2 に相当します。
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