- 関数の説明
シートで AVERAGEIFS 関数を使用することで、複数の条件に基づいて、範囲内のデータの平均値を返します。
- 関数の書式
- 書式:=AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, ...], [条件 2, ...])
- 引数の説明:
- 平均範囲(必須):平均値を計算したい範囲を指定します。
- 条件範囲 1(必須):「条件 1」に基づいて、データをチェックする範囲を指定します。
- 条件 1(必須):「条件範囲 1」に含まれるデータをチェックする条件を指定します。条件には数値、論理式、セルの番号、または文字列を指定できます。例えば 32、">32"、B4。
- [条件範囲 2, ...](オプション、繰り返し可能):データをチェックするほかの範囲を指定します。
- [条件 2, ...](オプション、繰り返し可能):データをチェックするほかの条件を指定します。
注:
- 「平均範囲」内に空白セル、TRUE または FALSE を含むセルが含まれる場合、そのセルは計算から除外されます。
- 「条件範囲」内の TRUE または FALSE を含むセルは無視されます。「条件範囲」が空白セルまたはテキスト値を含む場合、#DIV/0! エラーが返されます。
- 「条件範囲」内に「条件」を満たすセルがない場合、#DIV/0! エラーが返されます。
- 「条件」に空白セルを指定した場合、0 として扱われ、#DIV/0! エラーが返されます。
- 「条件」では、疑問符 ? やアスタリスク * などのワイルドカード文字を使用できます。疑問符は任意の単一の文字に一致し、アスタリスクは任意の文字列に一致します。実際の疑問符やアスタリスクを見つけるには、文字列の前にチルダ ~ を入力してください。(例: ~?、~*)。
- 操作手順
AVERAGEIFS 関数を使用する
「1年A組の女子学生の平均身長」を例に操作手順を説明します。下表の A~D 列は学生情報を示しており、A 列は学生の名前、B 列は性別、C 列はクラス、D 列は学生の身長です。
- シートを開きます。対象のセルを選択し、セル内に =AVERAGEIFS と入力するか、ツールバーの 数式 > 統計 から AVERAGEIFS 関数を選択します。
- セルに =AVERAGEIFS(D:D,B:B,B3,C:C,C2) と入力します。
- Enter キーを押すと、結果がセル内に表示されます。
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AVERAGEIFS 関数を削除する
AVERAGEIFS 関数が適用されているセルを選択し、削除キーを押します。
- 使用例
下図の支出管理表で、AVERAGEIFS 関数を使用して「飲食 - テイクアウト」の平均金額を統計します。
- 数式例:=AVERAGEIFS(D:D,B:B,B3,C:C,C3)
- 説明:
- D:D:D 列「金額」、つまり平均値を計算したい範囲です。
- B:B:B 列「種類」、つまり条件範囲 1 です。
- B3:「飲食」、つまり条件 1 は「種類 = 飲食」です。
- C:C:C 列「チャネル」、つまり条件範囲 2 です。
- C3:「テイクアウト」、つまり条件 2 は「チャネル = テイクアウト」です。
この式の計算結果は 3,000 ですから、上記すべての条件を満たす平均金額は計 3,000 円です。
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