- 関数の説明
PV 関数は、投資の現在価値を計算するために使用します。
注:現在価値(Present Value)とは、特定の金利レベルにおいて、現在の時点に割り引かれた将来の資金の価値であり、資金の時間的価値を逆算するプロセスです。
- 関数の書式
- 書式:=PV(金利, 期間数, 支払額, [将来価値], [タイプ])
- 引数:
- 金利(必須):金利を指定します。年利 12% でローンを借り入れ、毎月返済する場合、月利は 12%/12、すなわち 1% になります。
- 期間数(必須):支払回数の合計を指定します。
- 支払額(必須):期間ごとに支払う金額を指定します。支払額は、期間を通して変動しません。通常、支払額には元本と利息が含まれますが、その他の手数料や税金などは含まれません。
- 将来価値(任意):将来価値、または最後の支払いを行った後に残る価値を指定します。この引数を省略すると、0 と見なされます、すなわちローンの将来価値が 0 であることになります。
- タイプ(任意):支払いを行う時期のタイプを数値で示します。各期の期首に支払う場合は 1 を指定し、各期の期末に支払う場合は 0 を指定します。
- 例:=PV(2%,12,100,0,0)
- 注意:
- 一つ目の引数、つまり金利には 0 を指定できません。
- 引数として指定する金利と期間数の単位が一致する必要があります。例えば、4 年間のローンを年利 12% で毎月支払う場合、金利は 12%/12 (「/」は割り算)で 1 を指定し、期間数は 12*4 (「*は掛け算」)で 48 を指定します。同じローンを年に 1 回返済する場合、金利は 12、期間数は 4 を指定します。
- 操作方法
PV 関数を使用する
- セルを選択して、セル内に =PV と入力します。
- セルに関数の引数を入力します。例:=PV(2%,12,100,0,0)
- Enter キーを押すと、結果の -1057.534122 がセルに表示されます。
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PV 関数を削除する
PV 関数が適用されているセルを選択し、削除キーを押して、セル内の数式を削除します。
- 適用シナリオ
会計業務:PV 関数を使用して投資の現在価値をすばやく計算する
資産の価値は、金融環境に応じて変化するため、現在価値と将来価値という概念が存在します。投資するとき、現在価値を計算するために PV 関数を使用して、必要な引数を指定するとワンステップで計算結果を得ることができます。
- 数式例:=PV(B2/12,B3*12,B4)
- 説明:
- この例では、投資の現在価値を計算するために PV 関数を使用しています。ローン金利は年利であるため、単位を統一して月に換算する必要があり、1 つ目の引数として B2/12 を入力します。
- 2 つ目の引数となる期間数も同じく年から月に変換する必要があるため、16*12 を指定します。
- 3 つ目の引数として指定する支払額が含まれるセル B4 の値はすでに月単位であるため、単位変換をする必要はありません。引数としてセルをクリックするだけです。
- Enter キーを押すと、計算結果が表示されます。
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