こちらの記事は、管理者向けに Lark でメールサービスを使用する方法を紹介しています。
Lark では、Lark 公式のメールサービスを利用できるほか、ご利用の他社のメールサービスを Lark で利用し続けることが可能です。具体的には、以下の 2 つのシナリオ別に、4 つの方法があります。下表のとおり、法人のニーズに応じて、最適な方法を 1 つ選択してください。
以上いずれかの方法でメールサービスを使用できます。
以下では、それぞれの方法の向いているシーン、メリット・デメリットおよび基本手順を紹介します。
Lark メールサービスを使用する場合
方法 1:Lark 公式メールサービスを法人のメールサービスとして使用する
向いているシーン:
以前に法人向けメールサービスを使用したことがない、または法人が新しいドメインを使い始めたい場合、Lark 公式のメールサービスを直接使い始めることができます。
メリット:
- 無料で安全安心な Lark 公式メールサービスを手軽に使い始められます。
- チャット、カレンダー、Docs などの Lark 機能と統合されている Lark メールの利便性を体験できます。
- 管理者がメンバーの法人メールアドレスを一括で設定できるほか、一元管理も可能です。
デメリット:
- 法人メールサービスを使う場合、アドレスの割り当て・管理、ストレージ管理、セキュリティ設定などの操作を遂行するために、法人内で「メール管理者」の役割を設ける必要があります。
- 法人メールサービスの使用方法や注意事項など、メンバー向けの研修またはトレーニングが必要です。
基本手順:
- Lark 管理コンソールにアクセスし、画面上部の 製品の設定 より メール をクリックしてから、ナビゲーションにて サービス管理 > ドメイン管理 の順にクリックします(下記の左の画像)。ドメイン設定画面(下記の右の画像)で、新しいメールサービスを利用を選択します。
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- ドメイン設定画面で、ドメインと DNS レコードを設定してから、管理コンソール左側のナビゲーションで 組織構造 > メンバーと部署管理 をクリックして、下図のメンバー管理画面で、メンバーを選択してから、メンバーに法人メールアドレスを割り当てます。
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以上の操作で、Lark 法人メールサービスが有効になります。メンバーも Lark アプリで割り当てられた法人メールアドレスで Lark メールを使えるようになります。
方法 2:他社のメールサービスを Lark メールに移行する
向いているシーン:
ご利用の他社メールサーバーについて、アクセス負荷の増大などによりサーバーのスペック不足を感じた場合、または必要な機能が不足している場合、Lark 公式のメールサーバーへの移行をおすすめします。
メリット:
- Lark のメールサービスは Lark の利用プランに含まれており、追加料金は発生しません。
- Zoho Mail、Gmail、Microsoft 365 など、複数の他社メールサーバーからの移行に対応しています。
デメリット:
- 移行後、お慣れになった元のメールサービスの使い方を変える必要が生じる可能性があります。
- 移行時期を決めたり、現場担当者へのヒアリングを行ったり、専門的な知識やノウハウを必要としたりなど、移行コストがかかります。
基本手順:
法人に参加済みで、自分の Lark アカウントを持つメンバーのみ法人メールアドレスを持つことができます。メンバーの法人メールアドレスと Lark アカウントと 1対1 で対応しています。管理者がメール移行を開始する前に、範囲内のメンバーが全員法人に参加していることを確認してください。
- Lark 管理コンソールにアクセスし、画面上部の 製品の設定 より メール をクリックしてから、ナビゲーションにて サービス管理 > ドメイン管理 の順にクリックします(下記の左の画像)。ドメイン設定画面で、メール移行後に有効にするを選択します(下記の右の画像)。
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- ドメイン設定画面で、DNS レコードを追加してから、認証を行います。
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- 認証が完了すると、下図の 移行情報の構成 で、移行元メールサービスプロバイダの関連情報を記入してから、移行を開始 をクリックします。
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- 下図の メール移行 画面にアクセスし、移行が必要なメンバーを選択し、メンバーに元のメールアドレスを設定します。設定が完了されたメンバーは、自動的にメール移行タスクに追加され、メンバー側の移行操作を開始できます。
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方法 3:サードパーティのメールサービスで Lark 法人メールを使用する
向いているシーン:
すでに Lark 公式のメールサービスを有効している法人で、メンバーがサードパーティのメールサービスで自分の Lark 法人メールアドレスを使用することを許可している場合。
メリット:
- 管理者がメンバーの Lark 法人メールアドレスを一元管理できながら、メンバーが自由にサードパーティのメールサービスで自分の Lark 法人アドレスを使用できます。
デメリット:
- Lark メールをサードパーティサービスで使用する場合、情報セキュリティリスクにさらされる可能性があります。
- サードパーティサービスとのデータ同期設定に不備がある場合、メール、連絡先などの情報が同期されなかったり、失われたりする可能性があります。
基本手順:
Lark 管理コンソールにアクセスし、画面上部の 製品の設定 より メール をクリックしてから、ナビゲーションにて メール管理ツール > メール機能の権限 をクリックします。次に、サードパーティ製のメールクライアント をクリックします。
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下図の画面で、サードパーティサービスでの Lark メールの使用許可をオン・オフにしたり、許可範囲を選択したりできます。
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管理者が上記の設定を完了した後、メンバーは Lark アプリにおけるメール設定にてログイン専用のパスワードを生成し、サードパーティ製のメールクライアントで Lark メールにログインすることができるようになります。
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Lark メールサービスを使用しない場合
方法 4:Lark で他社の法人向けメールサービスにログインする
向いているシーン:
ご利用中の他社のメールサービスの Lark メールへの移行を検討していませんが、Lark アプリで他社メールアドレスのメールを送信・受信・管理したい場合。
メリット:
- 他社の法人向けメールサービスのデータを Lark に同期できます。
- 管理者による操作を必要としません。メンバー側の操作も比較的に簡単です。
- Zoho Mail、Gmail、Microsoft 365 など、複数の他社メールサービスとの同期に対応しています。
デメリット:
- 管理者による一括操作ができません。メンバー各々で操作する必要があります。
操作手順:
メンバーが Lark メールの操作画面(下図)にて、他社メールサービスを選択してから、ログインするだけでメールデータを同期し、Lark メールでメールを受信・送信・管理できるようになります。
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- Lark 法人メールの管理についてさらに詳しく知りたい場合、こちらを参照してください。
- Lark メールの使い方についてさらに詳しく知りたい場合、こちらを参照してください。