- 機能紹介
実行権限:スーパー管理者のみ実行可能
匿名化は、個人情報(名前、携帯番号、プロフィール写真など)を処理して特定の個人を識別できないようにする機能です。
通常の場合、管理者がメンバーを退職に設定後、Lark アプリのチャットまたは Docs などで、他のメンバーは退職メンバーのプロフィールページを表示することで、そのメンバーが使用していたプロフィール写真などの情報を引き続き確認できますが、管理者が退職してから 30 日以上経過したメンバーを匿名化に設定することで、Lark がそのメンバーの退職前の名前や携帯番号などの情報で当該メンバーを識別できないようにすることができます。退職メンバーのプライバシーとデータの安全を保護できる機能です。
- 操作手順
- Lark 管理コンソールを開きます。
- 左側のナビゲーションより 組織構造 > メンバーと部署 をクリックします。
- 「メンバーと部署管理」画面で 退職したメンバー タブをクリックしてから、退職メンバーの一覧画面で、メンバーの右側にある 詳細 をクリックします。
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- 右側に表示される「退職詳細」画面で、匿名化 をクリックします。なお、メンバーが退職してから 30 日未満の場合、「匿名化」ボタンは灰色で表示され、クリックできません。
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- ポップアップ画面の情報を確認したうえ、「メンバーの匿名化に関するリスクを読み、理解しました」にチェックに入れ、匿名化 をクリックします。
重要:匿名化の操作は実行後は中止できません。この操作によって、退職メンバーの情報が消去された後、システムはメンバーの情報を識別できなくなるため、匿名化の操作を行う前に、メンバーのリソース、権限、ログなどを処理することをおすすめします。
- 本人認証を完了すると、操作が完了します。Lark は匿名化の操作を実行しはじめます。なお、実行完了まである程度時間がかかります。
- 匿名化操作の結果について
管理者が退職メンバーに対して匿名化操作を行った後、Lark はそのメンバーの情報を削除または匿名化します。詳しくは下表を参照してください。
例えば、管理者が退職メンバー A を匿名化に設定すると、下記の機能・場面で操作の結果が反映されます。
- プロフィールページ:メンバー A のプロフィールページで、個人情報が表示されなくなります。ただし、メンバー A とチャットしたことがあるメンバーは、自分のチャットリストでメンバー A を見つけ、メンバー A のプロフィールページでニックネームを追加することで、メンバー A を識別できます。
- チャット:法人内の他のメンバーがメンバー A とチャットしたことがある場合、他のメンバーはメンバー A が管理者による匿名化操作の前に使用していた名前で、メンバー A とのチャット履歴を検索できなくなります。
- 監査機能:管理者は行動監査機能とコンテンツ監査(eDiscovery 機能)を使用して、メンバー A が管理者による匿名化操作の前に使用していた名前で、メンバー A の行動ログなどを検索できなくなります。
- その他:ドキュメント、タスク、Minutes などの機能では、管理者による匿名化操作の後に生成されたメンバー A のユーザー名とプロフィール写真のみが表示されます。例えば、Docs 内のコメントの場合、法人内の他のメンバーが退職メンバーが投稿したコメントを表示する際に、ユーザー名とプロフィール写真から、どの退職メンバーがどのコメントを投稿したのかを特定できません。