管理者|BYOS 利用時のフォールバックを設定する

管理者|BYOS 利用時のフォールバックを設定する

閲覧時間数:5 分
こちらの機能を利用できる料金プラン:
Starter プラン
Pro プラン
Enterprise プラン
この機能を利用するには、別途お支払が必要です。ご不明な点がございましたら、カスタマーサービスもしくはデジタルコンサルタントにお問い合わせください。
  1. 機能紹介
🔖
実行権限:スーパー管理者またはメンバーと BYOS の権限を持つ管理者が実行可能
BYOS(Bring Your Own Storage)とは、 Lark が提供しているセキュリティ機能の一つです。具体的には、法人指定のストレージ(サードパーティのクラウドストレージ、プライベートクラウド、ローカルストレージなど)を持ち込むことで、Lark に蓄積される重要なデータ(チャット履歴、Docs、画像、ファイルなど)の保存場所を、指定のストレージに変更できる機能です。
指定のストレージサービスに不具合(容量不足やプロバイダー側のネットワーク障害など)が発生した際に、ファイルや画像などのような、そのまま保存するデータを取り扱おうとすると、チャットでファイルを送信できない、クラウドストレージにアップロードできないといったエラーが発生する恐れがあります。このようなストレージサービスの不具合による影響を最小限に抑えるため、Lark では選択肢の 1 つとして、BYOS 利用時のフォールバック機能を提供しています。データの可用性と秘匿性のバランスを考慮したうえで、利用するかどうか判断してください。法人管理者は必要に応じて、この機能を有効化できます。
ステータス
不具合発生時の動作
有効
  • 一時的に Lark で保存:指定ストレージにそのまま保存されるデータ(チャット内のファイル・画像、Docs に挿入したファイル・画像、ドライブにアップロードしたファイル、会議の録画など)が Lark に一時的に保存されます。これにより、不具合発生中も Lark を正常に使い続けられるようになります。一時保存されたデータは、復旧後に指定のトストレージに改めて書き込まれます。
  • データの同期と削除:自前のオブジェクトストレージの復旧状況は、Lark 側で随時チェックが行われており、復旧され次第、一時データの移動が行われます。またこの際に、Lark 側にデータが残らないよう、一時データの完全削除も行われます。
無効
データが Lark 側に保存されることはありません。指定ストレージに不具合が発生した際に、そのまま保存されるデータを取り扱おうとすると、エラーが表示されます。なお、この間に行われた新規データのアップロード・送信処理は、Lark アプリでエラー表示とともに中断されるため、ストレージレイヤーのデータが失われることはありません。
  1. 操作手順
Lark 管理コンソールにアクセスして、セキュリティ > BYOS > 構成オプション と進みます。
250px|700px|reset
右上の ステータス をクリックして、スイッチをオンにすると、持ち込みのオブジェクトストレージに不具合が発生した場合の保護(フォールバック)が有効となります。また同時に、一時保管用ストレージの使用状況が表示されます。
250px|700px|reset
:Lark がフォールバック用に提供する一時保管用ストレージの上限は 10 TB です。フォールバック機能を有効にしている場合は、残容量を常に確認するようにしてください。
  1. よくある質問
Q:フォールバック機能を利用するには、自分で操作して有効化する必要がありますか?
A:はい、必要です。フォールバック機能は、デフォルトではオフ(無効)となっており、利用には Lark 管理コンソールから手動でオンにする必要があります。フォールバックがオフ(無効)の場合、自前のストレージに保存されるデータは、一時的な保存も含め、一切 Lark 側に保存されません。
Q:フォールバック機能をオンにしている場合、ストレージの不具合について法人メンバーが気づくことはありますか?
A:指定ストレージに不具合が発生してからしばらくの間(通常は数分ほど)は、ファイルや画像の送信が失敗となるため、メンバーも異常に気づく可能性があります。これはフォールバック機能の動作仕様によるものです。エラー発生のたびにフォールバックを作動させてしまうと、一時的にインターネット接続が不安定なだけでストレージ自体には問題がない場合にもフォールバックが起こってしまい、無駄が生じてしまいます。そのため、エラーの発生率や連続発生数が一定以上になるまで、フォールバックは作動しないようになっています。フォールバック機能が作動したあとは、ストレージのエラーに気づくことはなくなります。
Q:フォールバック機能をオンにしている場合、Lark に一時保存されたデータはそのまま残ってしまいますか?
A:いいえ。不具合が復旧した際に、一時保存されたデータは指定ストレージに改めて書き込まれ、整合性の検証まで完了した時点で、完全に削除されます。
Q:フォールバック用ストレージの使用にはどんな制限がありますか?
A:容量の上限と保存期限があります。Lark がフォールバック用に一時的に提供するストレージの容量は、上限が 10 TB までとなっており、上限を超えたデータは保存できません。また、保存期限は 90 日までで、期限を過ぎたデータは削除されます。なお、使用済み容量で表示される数字は、法人が現在使用中の容量であり、これまでに使用した容量の累計ではありません。自前のストレージが復旧し、データの同期が完了すると、Lark に一時保管されていたデータは完全に削除されますので、使用済みとしてカウントされなくなります。
Q:フォールバック機能はどのような場面で使えますか?
A:Lark の一時保管用ストレージが使える場面は、主に法人の指定するストレージへのアクセス経路にエラー(指定ストレージサービスやネットワークの障害により、書き込みができないなど)が発生しているケースです。読み取りに時間がかかったり、失敗したりする場合でも、それがネットワークの帯域不足に起因するもので、オブジェクトストレージへの書き込みが正常に実行できているのであれば、アクセス経路の障害にはあたらないため、フォールバック機能は作動しません。この問題については、法人側でネットワーク帯域を拡大するなどして解決する必要があります。
作成者: Lark ヘルプセンター
最終更新:2024-11-18
このコンテンツはいかがでしたか?
送信しました。貴重なご意見をいただきありがとうございます。
サポートが必要な場合は、カスタマーサービスまでご連絡ください
rangeDom
rangeDom
rangeDom
rangeDom
rangeDom
rangeDom