倉庫管理とは?円滑におこなうためのポイント「デジタル化」について

倉庫管理とは?円滑におこなうためのポイント「デジタル化」について

倉庫管理とは?円滑におこなうためのポイント「デジタル化」について

Portrait of Yasuko Tanaka Lark's Author

田中 靖子

2024年4月22日月曜日

2024/04/22

2024/04/22

4 min read

倉庫管理とは?円滑におこなうためのポイント「デジタル化」について

ネットショッピングが広く浸透したことも影響して、物流で扱う荷物の数量が大幅に増加しました。こういったなか、倉庫管理はさらに複雑性が増したと言えるでしょう。

複雑性が増すと、輸送先間違いや欠品などのミスも発生しやすくなってしまいます。そこで重要になってくるのが、倉庫管理のデジタル化です。

必要なITツールを使いつつ、ポイントは人間が確認および対応して、円滑な物流を実現しましょう。本記事では、そんな倉庫管理のデジタル化について解説します。

倉庫管理とは

倉庫管理とは

倉庫管理とは

倉庫管理とは、倉庫内にあるすべての荷物を管理すること。たとえば、もっともよい状態で輸送先に発送したり、欠品が出ないように調整したりします。

そんな倉庫管理は、以下の3つに分けられます。

  • 入荷管理

  • 出荷管理

  • 在庫管理

それぞれについて解説します。

入荷管理

入荷管理とは、仕入れ先から届いた荷物を倉庫で受け入れ、保管棚に置くまでの管理のこと。

たとえば、仕入れ先から届いた日時が予定日時と合致しているか、確認作業をおこないます。そして、荷物ごとに決められた保管棚に格納していくという流れです。この一連の作業は、「入庫」と呼ばれます。

出荷管理

出荷管理とは、出荷オーダーに対し、倉庫から該当する荷物を取り出して輸送先に発送するまでの管理のこと。

まず、出荷オーダーされた荷物が倉庫内にあるかチェックします。在庫がある場合、その荷物を探し出し、ピッキング作業(集める作業)をおこないます。

その後におこなうのが、出荷する荷物が間違っていないか、確認する出荷検品。さらに、輸送先ごとに荷物を梱包して、伝票を添付するといった出荷手配をおこないます。

在庫管理

在庫管理とは、倉庫内の荷物の保管場所や数量を適切に管理すること。

欠品している荷物があれば、補充します。基本的に、荷物は入荷した順番に出荷することになっています。そのため、入荷日時や保管期間、出荷予定日なども大切なデータです。

物流DXのカギを握る倉庫管理

物流DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データとデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を確立することです。

そんな物流DXのカギを握るのが倉庫管理とも言われています。ネットショッピングの普及に伴い、小口配送が急増していますが、それらは倉庫管理の複雑化を招いてしまっているのが現状。

そのため、ITツールなどを活用し、ミスを発生させにくい体制を整える必要があります。

倉庫管理が抱える課題

倉庫管理が抱える課題として、以下の2つが挙げられます。

  • EC市場の活性化に伴う小口配送の急増

  • 物流2024年問題への対応

それぞれについて解説します。

EC市場の活性化に伴う小口配送の急増

インターネット上で商品やサービスを売買するビジネスモデルが定着し、個人宅への小口配送が急増しました。

そんな小口配送は、倉庫管理の複雑化を招き、ヒューマンエラーによる出荷ミスや過剰在庫または欠品、などを引き起こしてしまうこともあります。


その改善のためには、倉庫管理のマニュアル化や倉庫レイアウトの見直し、ITツールの導入などが有効です。

物流2024年問題への対応

物流業界においてポイントになるのが「物流2024年問題」です。

物流2024年問題とは、働き方改革法案によりトラックドライバーの労働時間に上限が課されることで生じるさまざまな問題のこと。

ネットショッピングで注文した商品がなかなか到着しない、という状況も起こりかねません。

出荷作業(トラックドライバーへの引き継ぎ)をさらに円滑に運用する必要性が出てきまし

倉庫管理を円滑をおこなうための3つのポイント

倉庫管理を円滑におこなうための3つのポイントは以下の通りです。

  • 出荷優先で倉庫管理をする

  • 途中参加した従業員もすぐ馴染めるような体制を整える

  • 作業を属人化させない

それぞれについて解説します。

出荷優先で倉庫管理をする

倉庫管理は、入荷管理・出荷管理・在庫管理の3つに分けられるとお伝えしましたが、そのなかでも出荷管理に重点を置いて倉庫管理するのが適切だとされています。

物流業界では、出荷オーダー通りに作業するのがもっとも大切です。決められた時間に求められている荷物を正しい場所に輸送するのが大前提だからです。

とはいえ、出荷管理をきちんとおこなうためには、入荷管理および在庫管理を適切におこなわないといけません。

たとえば、荷物が入荷場に仮置きされたままとなってしまっている場合、保管棚の在庫が欠品と誤表示される恐れがあります。

また、慌てて入荷作業をすませた結果、間違った保管棚へ格納してしまうミスが発生するかもしれません。

入荷管理・出荷管理・在庫管理をいずれも適切に運用した前提で、出荷優先で倉庫管理をおこなうのが理想的でしょう。

途中参加したスタッフもすぐ馴染めるような体制を整える

近年、倉庫管理をおこなうスタッフは、アルバイトやパートであることも増えてきました。

アルバイトやパートを多く雇用しており、頻繁にスタッフの入れ替えがある場合、スタッフの業務スピードや正確性に差が出てくることもしばしば。

しかし、輸送先間違いや荷物間違いなどのミスは、会社の信頼を揺らぐことになります。そのため、ITツールを導入し、ミスが発生していないか、逐一確認する必要があります。

こうした体制を整えると、途中参加したスタッフもすぐに業務に馴染めるでしょう。正社員ではなく、アルバイトやパートが中心である現場において、途中参加したスタッフがすぐに業務に慣れることができるのは、大きなメリットです。

作業を属人化させない

倉庫管理は、商品の種類や発注内容、タイミングなどを把握し、倉庫内の棚やその他の設備の状態など、さまざまな要素を総合的に理解しておかないと対応できないこともあります。

そのため、ベテランスタッフが特定の業務に携わり続けることも少なくありませんが、作業を属人化させないように気を付けましょう。

なお、属人化とは、特定の業務に関する手順や状況などの情報が作業担当者しか把握できておらず、周囲に共有されていない状態のこと。

もし属人化している状況でベテランスタッフが何らかの事情で長期休暇を取ったら、現場が混乱する恐れがあります。どのような状況でも、倉庫管理を適切かつ円滑におこなうため、情報共有は徹底しましょう。

倉庫管理の課題を解決するために重視したいWMS(倉庫管理システム)

続いて、WMS(倉庫管理システム:Warehouse Management System)について解説します。倉庫管理の課題を解決するために有効なITツールですので、ぜひ参考にしてください。

WMS(倉庫管理システム:Warehouse Management System)とは

WMSとは、倉庫管理の作業を効率化させるために、入荷管理機能や出荷管理機能、在庫管理機能、棚卸管理機能、帳票・ラベル発行機能などが搭載されているシステムのこと。

たとえば、画面上で入出荷管理や在庫管理ができ、帳票出力なしに次の作業に進むことができたり、ハンディターミナル(HT)で入荷検品をおこなうことができたりします。そのため、保管棚に移動しなくても在庫引当ができ、欠品を回避できるというメリットがあります。

そのほか、出荷予定の段階で注文に対する梱包資材を自動で選択してくれる機能が搭載されているものもあるでしょう。とりわけ新人スタッフは、適切な梱包資材を選ぶのに時間がかかってしまうことも少なくありません。このような状況が発生しないようWMSのほうで指定してくれます。

WMSの3つの種類

WMSは、主に以下の3つの種類があります。

  • オンプレミス:システムの稼働やインフラの構築に必要なサーバーやネットワーク機器、またはソフトウェアなどを自社で保有して運用する

  • パッケージソフト:サービス提供事業者による既存システムをPCにインストールして、パッケージソフトとして利用する

  • クラウド:サービス提供事業者が提供するクラウドサーバにPCなどからアクセスし、インターネットを通じてシステムを利用する

業界や規模に応じたWMSの導入がカギ

WMSは、業界や規模に応じたものを導入しましょう。

たとえば、食品業界なら、ほかの業界よりも、賞味期限や消費期限を重視しなければいけません。そこで期限の管理に強みを持っているWMAを導入するのが理想的です。

また、海外から仕入れたり海外へ輸送したりすることが多い業界の場合、外国語対応しているWMSが使いやすいでしょう。

そして、日本各地に複数の倉庫を持つ規模が大きい会社なら、複数拠点の倉庫を一元管理できるWMSが適しています。対して、小規模な会社であれば、コストを抑えやすいクラウド型のWMSがよいかもしれません。

このように、業界や規模に応じて、最適なWMSは異なるため、いろいろ比較して探してみてください。

WMSを導入する際の注意点

WMSを導入した当初は、さまざまな機能が付いていても、すべてを使いこなすのは容易ではありません。

そこで、WMSを提供する業者のサポート体制やサービスレベルにも意識を向けてください。

とりわけ倉庫管理が毎日フル稼働している場合、深夜や年末年始などにトラブルが起きた際にサポートしてくれるのか、サポート期間はいつまでなのかなど、契約前に必ず確認しましょう。

WMS以外の倉庫管理のデジタル化

本記事では、倉庫管理のデジタル化について解説しました。倉庫管理をデジタル化すれば、業務効率化を図ることができます。Larkなら、在庫管理のための様々なソリューションを提供しています。

  • Lark Baseを使用することで、商品の在庫を確保できるので顧客にご満足いただけます。在庫が足りなくなると常に通知を受け取れ、リアルタイムにダッシュボードで各店舗の在庫状況を簡単にチェックできます。

  • Lark Docsを使って店舗ごとの標準的な業務手順書(SOP)を設定しましょう。これらの手順をWikiを通じてアクセス可能にすることで、従業員が同じページで作業し、一流の顧客サービスを提供できるようになります。新入社員のトレーニングはコストと時間がかかることがありますが、Larkを使えば簡単です。入社時研修を録画しておき、分かりやすいドキュメントやビデオを組み合わせて作成すれば、いつでもどこでもアクセスできるようになります。これにより、マネージャーに頼らずに自己学習も可能です。Wikiの活用も有効です。

  • Lark Baseを使って各店舗の業績を把握しましょう。自動的に生成されたレポートとリアルタイム通知により、ビジネスの成長に寄与するデータに基づいた意思決定が可能になります。

  • チャットを使って従業員間のコミュニケーションを向上しましょう。チームは簡単に連絡を取り合い、重要な情報にアクセスできます。誰もが遅延や障害なく効率的に働くことができます。

  • 倉庫管理をデジタル化すれば、業務効率化を図ることができます。たとえば「Larkの在庫シート」を活用すると、適切な在庫管理をおこなえるだけではなく、スタッフ教育に活かしたり、スタッフ間のコミュニケーションを円滑におこなえたりできるでしょう。


    低コストで導入できる「Larkの在庫シート」をぜひご活用ください。

>>「Lark 在庫シート」について知る

>> Larkにお問い合わせ

上記の倉庫管理のツールを使って、業務効率化を図りましょう!





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