昨今ナレッジマネジメントの重要性を意識し、あらゆる企業が積極的に取り組みを行っています。
言うがやすしではないですが、「これからはナレッジマネジメントが重要だ」など、経営者が企業指針に掲げても、そもそものナレッジマネジメントの意味合いや重要性について現場では理解されていないというケースも多く見受けられます。
ナレッジマネジメント
ナレッジマネジメント(英語: knowledge management(en))とは、企業が保持している情報・知識と、個人が持っているノウハウや経験などの知的資産を共有して、創造的な仕事につなげることを目指す経営管理手法。
企業側から見れば、これは企業経営における管理領域のひとつで、生産管理、販売管理(マーケティング)、財務管理、人的資源管理、情報管理に続く第6の管理領域。
個人側から見れば、個人のもつ暗黙知を形式知に変換することにより、企業との知識の共有化、明確化を図り、作業の効率化や新発見を容易にできる。
組織によって創造される知識は集合知と呼ばれ、そのマネジメント手法に注目が集まっている。
(Wikipediaより抜粋)
では、実際にナレッジマネジメントに対して企業はどのように理解し、実行しているのでしょうか。以下はDeloitte社が2020年に実施した「ナレッジマネジメント」に関するサーベイ結果です。
"今年のグローバル・ ヒューマン・キャピタル・トレンド調査の回答者の半数以上(55%)は、ナレッジマネジメントを、ナレッジの文書化と普及だけのものと定義しています。ナレッジをアクションと結び付けて価値を提供しようと している回答者は非常に少なく(36%)、ナレッジを 創造することが新しい製品、サービス、ソリューショ ンを開発する鍵であると考えているのは半分以下 (43%)となっています(図1)。 圧倒的多数の企業が、不足していることを認識し ています。回答者の82%が、ナレッジを行動に結び付けるために組織はより良い施策を講じる必要があ ると述べ、79%が、イノベーションを活性化させ、新 製品やサービスをローンチするためのナレッジを創 造するのに、より効果的でなければならないと認めています。"
"私たちの調査では、回答者のほぼ半数が代替として配置された労働者に対してナレッジ共有ツールやプラットフォームへのアクセスを提供しておらず、また、ナレッジマネジメントを積極的に展開する際に考慮すべき重要な要素として、雇用形態を 問わず利用可能な統合的なナレッジマネジメントを 実現できていると考えている回答者がわずか16%の みであることが分かりました。"
こちらのサーベイ結果のように、企業におけるナレッジマネジメントそのものの理解と組織内での浸透までは至っていないように見受けられます。
なぜ企業がナレッジマネジメントを重視するのか?
特にレガシー企業のような歴史も長く、従業員規模も大きくなればなるほど、従業員のナレッジが暗黙知化となるのを避けるべく、いかに形式知化し、次世代に継承していくかを重視されているように思います。
主にナレッジ(知識)の蓄積は、個人や組織、社会全体にとって重要な役割を果たしますが、以下に、なぜナレッジの蓄積が必要なのかを詳しくまとめてみます。
問題解決と意思決定の支援: 過去の経験や学習から得られた知識は、未来の問題解決や意思決定に大いに役立ちます。同様の状況や課題に遭遇した際、過去の知識を参考にすることで、より効果的な解決策を見つけることができます。
学習と成長: ナレッジは学習の基盤です。新しい知識を蓄積することで、個人や組織は成長し、進化します。新しい技術や発見に対応するためには、常に最新の情報を取り入れ、それを蓄積しておくことが必要です。
イノベーションの促進: ナレッジの蓄積はイノベーションの原動力です。新しいアイディアや発見は、既存の知識の組み合わせや進化から生まれることがあります。新しい洞察が過去の知識に基づいていることが、新たなアプローチや発明を生む契機となります。
文化と伝統の継承: ナレッジは文化や伝統の継承にも関連しています。歴史的な出来事や伝承は、過去の知識が蓄積されていく過程で形成されます。これにより、文化や伝統が次の世代に受け継がれ、発展していくことが可能になります。
組織の競争力向上: 組織が競争力を維持し、向上させるためには、業界や市場に関する豊富な知識が必要です。市場動向や競合情報、顧客の要望などを把握し、これらの情報を活用することで、組織は変化に適応し、競争上の優位性を確保できます。
ナレッジの蓄積は、個人や社会の発展に寄与するだけでなく、様々な側面で効果的な機能を果たします。これにより、持続可能な成長や進化が可能になります。また昨今では、ありとあらゆるテクノジーが私たちの生活を取り囲むようになり、それよって複雑な言葉(Jargon)も次々に生まれ、覚える事も多くなり、頭を悩ませる方も少なくないのではないでしょうか?
このような状況をサポートするのが、LarkのLingoです!
LarkのLingoでできること
Lingo機能は社内メンバーがオンラインで編集できる企業内百科事典のようなもので、社内での情報収集と管理を効率的に行うことを可能にします。以下に、Lingo機能が解決可能な具体的な課題や提供する利点について説明します。
社内の特殊な情報の収集と管理: Lingo機能は略語、専門用語、社内用語などの特殊な情報を用語として収録します。これにより、社内に散らばる特定の知識や用語を統一的かつ簡単に収集・管理できます。これは特に企業内で共通の理解が求められる分野で役立ちます。
スマートレコメンド機能による情報へのアクセス向上: Lingo機能は用語をLingoカードとして表示し、チャットや検索の際にスマートレコメンド機能を提供します。これにより、関連する用語や情報に簡単にアクセスできます。スマートレコメンドはユーザーが必要な情報に素早くアクセスする手段となり、作業の効率を向上させます。
ナレッジ共有とコミュニケーションの向上: Lingoカードには用語の解説が掲載されており、これが社内メンバー間での共通理解を助けます。これにより、コミュニケーションが円滑になり、プロジェクトや業務における誤解や意思疎通のミスを減少させます。共有された用語集は組織全体で統一的な言葉を確立する手助けとなります。
効果的な教育とトレーニングサポート: Lingo機能を活用することで、新入社員や新メンバーの教育やトレーニングが容易になります。企業の用語や業界用語に関する知識を簡単に共有し、組織全体で一貫性のある理解を構築することができます。
ナレッジ共有の促進: Lingo機能はナレッジ共有の垣根を引き下げ、情報へのアクセス性を向上させます。組織全体で共有される用語や情報は、個々のメンバーがより効果的に仕事を進め、組織の成果を向上させるのに役立ちます。
Lingo機能は企業内の知識管理とコミュニケーションを強化し、効率を向上させるためのツールとなっています。
このLark Lingo機能を用いることで、現場で抱えられている暗黙知をうまく形式知としてデータ蓄積することで、従業員のナレッジやノウハウが共有され、持続性体質の企業文化づくりを目指すことが出来ます。